

屋台グルメの定番、たこ焼。
だしのうまみを大切に作った関西風のたこ焼が、冷凍庫にストックでき、
いつでも出来たてのおいしさを味わえます。
レンジで温めるだけで、かつおだしの香りがふんわり、外はカリッ、中はとろりとした食感が味わえる「CO・OPたこ焼」は、発売から30年超のロングセラー。「冷凍庫にストックしている」という人も多く、さまざまなランキングで常に上位に入る人気商品です。
「目指しているのは、何個でも食べられる口どけと喉越しの良さです」と話すのは、株式会社ピーコック(新潟県長岡市)品質管理室の田中美咲さん。
とろりとしたなめらかな食感を重視し、自社でブレンドした小麦粉を使った水分量の高い生地を、釣り鐘状の型で焼いています。動かすと衝撃でグルテンが形成されてかたくなるため、ひっくり返さずに焼くことで、やわらかさを維持。焼き上がったら急冷し、湯気で水分が逃げるのを防ぎます。
「たくさん食べてほしいから、お子さんがおやつで食べても夕食に響かないやわらかさにしています。釣り鐘形も、お皿の上で転がらない利点があります」
具材はたこと4種類の野菜を使用。中でもキャベツは加熱で甘みが出るとともに、やわらかい生地の形状維持を助ける働きがあります。食べ飽きないだしのうまみと香りにもこだわり、温めたときから口に入れ、食べた後の余韻まで楽しめるよう、液体・顆粒(・粉末の3タイプのかつおだしを使用。ソースをかけずにそのままでも、おいしく食べられます。
左から、株式会社ピーコック小国工場 製造担当 太田涼さん、品質管理室 田中美咲さん
「水分量や焼き色はちょっとした火力の違いで変わるので、いつでも同じ仕上がりになるよう注意しています。たこが抜けないよう揚げ玉でふたをしていて、その食感も楽しんでいただけます」と話すのは、製造担当の太田涼さん。
春と冬ではかたさが違うキャベツのカットも、常に同じ大きさになるように調整しています。
田中さんも「製法には、長年たこ焼やお好み焼を製造する当社のノウハウが詰まっています。細部まで規格どおりに作ることがおいしさにつながるので、全体の工程管理を大事にしています」と力を込めます。
おすすめの食べ方を聞くと、「レンジ後トースターで軽く温めると、工場での焼きたてのおいしさに近くなります」と太田さん。
田中さんは「冷凍のまま160~170度の油で4分揚げると外側がスナックみたいにカリッとなり、中のとろっとした感じが強調されます。野菜の甘みもあり、そのままでおいしく食べられますよ」と教えてくれました。
麺つゆや塩、オリーブオイルもおすすめとのこと。いろいろな食べ方を、ぜひ試してみてください。
ベトナムの協力工場から仕入れたカット済み冷凍たこを水に投入し、細かい泡と水流で洗浄しながら解凍(写真A)。生の長ねぎ(B)とキャベツは洗浄・カットし、彩り用の冷凍青ねぎも細かく切ります。塩漬けしょうがは水に浸して塩抜き。それぞれ目視(C)と金属検出機で異物の混入がないことを確認します。
タンクに水、たまご、しょうゆなどの調味料、3種類のだし、ふるいにかけた小麦粉などを決められた順番で投入し、よく混ぜ合わせます。目の細かい網でこし、なめらかになった生地に野菜を入れて混ぜます(写真D)。
熱した鉄板に油を薄く吹き付け、機械でたこを投入。投入漏れがあれば担当者が補充します(写真E)。生地を流し入れ、揚げ玉でふたをして焼き上げます(F)。鉄板を反転させて取り出し、熱々のうちにマイナス30度以下に急速冷凍。水分の蒸発を防ぐとともに細菌の繁殖を抑えます。

X線検査機と金属検出機を通した後、担当者が一つ一つ確認し、たこが抜けているもの、形が潰れているものなどを取り除きます(写真G)。機械で計量しながら袋に詰め(H)、再びX線検査機と金属検出機を通し、重量を確認。箱に詰めて出荷します。

【広報誌2026年8月号より】