産地視察・交流

2015年10月3日~4日、佐渡で産地視察・交流を行いました

10月3日~4日、コープネットグループ各生協の組合員・役職員19人がJA佐渡の産地視察・交流に参加しました。JA佐渡は「CO・OP新潟佐渡コシヒカリ」の産地。「CO・OP新潟佐渡コシヒカリ」のお買い上げ1キログラムにつき1円が「佐渡市トキ環境整備基金」に寄付(※)され、佐渡市が行うトキの野生復帰のための生きものを育む環境づくりに活用されています。

1日目、参加者は「生きものを育む農法」を行っている田んぼを視察。水生生物が年間通して生育できるように田んぼの脇に設置された「江(深み)」などを見学し、このような工夫によって田んぼにくらす生きものが増え、それらを餌とするトキやトビ、サギも増えていることが分かりました。
その後、トキの森公園に移動し、トキを観察したり、トキの羽に触れ、実際の重さを体験したりすることで、トキの生態について学びました。

江(深み)を見学する参加者。「トキが暮らせるように、難しいことではなく、ちょっとした工夫をし続けていくことが大切だと思っています」とJA佐渡 米穀販売課の渡部課長
江(深み)を見学する参加者。「トキが暮らせるように、難しいことではなく、ちょっとした工夫をし続けていくことが大切だと思っています」とJA佐渡 米穀販売課の渡部課長
トキの森公園でトキを観察する参加者。初めて見るトキの姿に歓声が上がりました
トキの森公園でトキを観察する参加者。初めて見るトキの姿に歓声が上がりました

佐渡金山では、金の採掘が米づくりと密接に関わっていることを学びました。金によって豊かになった佐渡では、増加した人口を支えるため、田んぼの開発が進んだとのことでした。JA佐渡の渡部課長からは、「金山の最先端の技術が田んぼの開墾にも役立ったんですよ。金山ができなかったら田んぼもできなかったと思います」と教えていただきました。
夜は、佐渡市やJA佐渡の職員の皆さんと交流。11月に発売予定の「新潟佐渡コシヒカリの焼おにぎり」を試食し、佐渡の皆さんにも好評いただきました。また、「今年の米はおいしいよ」「いつも変わらずお付き合いをしてくれるから、安心して米作りができます」といった声をお寄せいただきました。

佐渡金山では、当時の金の採掘の様子が人形によって忠実に再現されており、当時の鉱夫のくらしに思いをはせました
佐渡金山では、当時の金の採掘の様子が人形によって忠実に再現されており、当時の鉱夫のくらしに思いをはせました
相川ふれあいガイドの方に、採取した鉱石をより分けていた北沢浮遊選鉱場跡を案内していただきました
相川ふれあいガイドの方に、採取した鉱石をより分けていた北沢浮遊選鉱場跡を案内していただきました

2日目は、お米の貯蔵施設であるカントリーエレベーターを視察し、佐渡米の品質管理について学びました。屋上からは、田んぼで餌をついばむトキを見ることができました。
その後、トキ交流会館に移動し、「CO・OP新潟佐渡コシヒカリ」の寄付金の贈呈式にコープにいがたの組合員親子や、佐渡市の子どもたちとともに参加。今年1月から12月までの「CO・OP新潟佐渡コシヒカリ」の販売見通し額から、寄付金230万円を佐渡市へ贈呈しました。甲斐佐渡市長からは、「皆さんの寄付金は有効に使わせていただきます。これからもスクラムを組んでいきましょう」とあいさつがありました。

カントリーエレベーターの説明を聞く参加者
カントリーエレベーターの説明を聞く参加者
カントリーエレベーターの屋上からトキ探し
カントリーエレベーターの屋上からトキ探し
右から、コープネットの小林副理事長、コープにいがたの小林理事長、甲斐佐渡市長、JA佐渡の齊藤経営管理委員会会長。寄付金のお礼に、感謝状とパネルをいただきました
右から、コープネットの小林副理事長、コープにいがたの小林理事長、甲斐佐渡市長、JA佐渡の齊藤経営管理委員会会長。寄付金のお礼に、感謝状とパネルをいただきました
コープみらいの組合員から寄せられた応援メッセージを、新潟佐渡コシヒカリの生産者にお渡ししました
コープみらいの組合員から寄せられた応援メッセージを、新潟佐渡コシヒカリの生産者にお渡ししました

募金贈呈式の後は田んぼに移動し、稲刈りを体験。田んぼに生息する生きものを探す「生きもの調査」では、大人も子どもも夢中になってイナゴやカエルを探し、田んぼがたくさんの生きものの住処になっていることを実感しました。

前日の悪天候のためにぬかるんだ田んぼに足を取られながら、一生懸命稲を刈り取りました
前日の悪天候のためにぬかるんだ田んぼに足を取られながら、一生懸命稲を刈り取りました
生きもの調査では、見たことのない生きものに大人も子どもも興味津々
生きもの調査では、見たことのない生きものに大人も子どもも興味津々

参加者からは、「生産者の方に、新潟佐渡コシヒカリを特集した『ハピ・デリ!』をお見せしました。自分たちが作ったお米がどのように消費者の元に届くのか、少しは確認していただけたのではないかと思います。参加した私たちが、生産者と消費者をつなぐお手伝いができれば、と思いました」などの感想が寄せられました。

コープにいがたの組合員親子や、佐渡市の子どもたちとともに

コープにいがたの組合員親子や、佐渡市の子どもたちとともに

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