日本を、食卓から元気にしたい。

伊平屋島

まっさらの自然のなかでサンゴとウミガメが生まれる島
もずくを食べることで、伊平屋島の自然環境と生物多様性を守りましょう。

伊平屋村は、沖縄県最北の島に約1,400人の方が暮らす村で、主な産業は水産業・農業で、もずくは特産品として知られています。村では、開発による自然環境破壊を防止するため、もずくをはじめ、ウミガメやサンゴが育つ海を守る活動を展開しています。

手つかずの自然が残る希少な島

海の写真

 透明度30メートルのエメラルドグリーンの海、サンゴの粉で出来た真っ白な砂浜、クバで覆われた山々など、日本でも希少な手付かず自然がそのままの姿で伊平屋島に残っています。
 港のある前泊地域には縄文前期(紀元前2~3世紀)の久里原貝塚があり、土器や装飾品が出土していることから、古くから人々が暮らしていたことがわかっています。また、琉球王朝をひらいた第一尚氏の祖の出身地でもあります。
 こうした人々が暮らしていたにもかかわらず、手つかずの自然が残っているということは、伊平屋島の人々が、いかに自然を大事にして共存・共生してきたのかを伺わせるものです。

もずく養殖の「海んちゅう(漁師)」たちが守った海

海の写真

 伊平屋の海んちゅう(漁師)は、自然の海が育てた鮮魚・貝類・海藻などを採捕し、それを食べたり売ったりして暮らし、自然との共存・共生を続けてきました。
 しかし、1980年頃から、畑の区画整理、道路・海岸護岸工事・漁港・港湾整備等を地域振興の名のもとに推進されました。

海の写真

 その結果、工事による赤土がサンゴの海域、もずくの漁場に流出し、大きな被害をもたらしました。さらに、護岸工事により、ウミガメの産卵する砂浜が失われ、生態系への影響も顕著になりました。
 これに対し、伊平屋村漁協と海んちゅうは危機感をもって、県や役場に訴え、海を守る運動を展開しました。粘り強い取り組みの結果、赤土防止条例の制定を実現し、ウミガメの産卵場所での海岸護岸工事を中止するという成果を上げたのです。