産地視察・交流

2014年7月16日~17日、JA新ふくしま(福島県福島市)の産地視察・交流を実施しました

コープネットグループでは、今回初めて、産直産地であるJA新ふくしまでの「産地視察・交流」を開催、コープみらいの佐藤利昭副理事長を団長に、各生協の組合員、役職員など計21人が参加しました。

最初に、JA新ふくしまの本部で、永澤信弘代表理事専務より、組織概要や桃などの生育状況についてお聞きした後、園地で桃の収穫体験をしました。次に訪れた湯野共選所では、生産者から出荷される桃を、光センサーにより糖度などを次々に識別・選別する様子を見学しました。

また、東日本大震災以降、農地の放射性物質の分布状況を測り、土壌の性質ごとに作物の選択や栽培方法などの対策を立てる取り組み「土壌スクリーニング・プロジェクト」の成果について、JA職員の紺野さんからお話をお聞きしました。JA新ふくしま、福島大学、福島県生協連が連携して続けている土壌スクリーニング・プロジェクトには、コープネットグループからのべ 150 名の職員が支援に参加し、協力しています。

JA新ふくしまの生産者の状況などお話しいただきました
JA新ふくしまの生産者の状況などお話しいただきました
桃の収穫体験では、生産者さんから「ねじらずにもぎるのが傷をつけないコツだよ」と教えていただきました
桃の収穫体験では、生産者さんから「ねじらずにもぎるのが傷をつけないコツだよ」と教えていただきました
少しでも傷ついた桃は、共選所でジュースなど加工に回されます
少しでも傷ついた桃は、共選所でジュースなど加工に回されます
放射性物質測定結果について、説明いただきました
放射性物質測定結果について、説明いただきました

JA新ふくしまの生産者との交流会には、小林香福島市長もお見えになり、「福島の生産者の努力をぜひ発信してください」とご挨拶いただきました。菅野孝志代表理事組合長からは「われわれ生産者は、より安心なもの、おいしい果物・農産物をお届けしたいと思ってがんばっています。若い人たちを育て、福島の農業を元気にしていきます。」とお話しいただきました。

2日目は、放射性物質検査のためのモニタリングセンターを見学しました。JA新ふくしまでは、2カ所のモニタリングセンターで、出荷者全員の品目別の放射性物質の出荷前検査を実施し、基準値を超えていないことを確認してから農産物を出荷しています。

農業の担い手を育てる教育ファームとしてJA新ふくしまが設立した(株)新ふくしまファームでは、農地の草取りや石拾い、なすの袋詰め体験などをしました。その後訪れた梨園では、梨の接木の様子などを見学しました。

参加者からは「被災地の支援ということではなく、おいしい桃などを作っている産地として、応援していきたい」「安心できるもの、おいしいものを作ってくださる生産者さんの努力を、まわりの人にも伝えたい」、店舗職員からは「福島産の桃の発注を増やして、自信を持ってお客様におすすめしたい」などの声が寄せられました。

矢野目モニタリングセンターでは32台の機器を使って毎日持ち込まれる検体を検査、結果を発送しています
矢野目モニタリングセンターでは32台の機器を使って毎日持ち込まれる検体を検査、結果を発送しています
袋詰めしたなすは、直売所に並びます
袋詰めしたなすは、直売所に並びます
桃の生産者さんを囲んで

桃の生産者さんを囲んで

生活協同組合連合会コープネット事業連合 ページの先頭へ