産地視察・交流

2月9日~10日、榛名酪連(群馬県)を訪問し視察・交流を行いました

2月9日~10日、コープネットグループの組合員と役職員22人がCO・OPコープ牛乳、CO・OPヨーグルト50、CO・OPプリンなどでおなじみの群馬県高崎市の榛名酪農業協同組合連合会(以下、榛名酪連)を訪れ、視察・交流を行ないました。

初日、榛名酪連の本所にて酪農の歴史や牛乳等の基礎知識を学び、試食の後、牛乳工場とデザート工場の製造ラインを見学しました。

牛乳工場では、生乳の受け入れから、製品までの一連の流れを、工程順に視察。迷路のように張り巡らされたパイプラインと、所狭しと並ぶタンクに圧倒されながら、充填工程の仕組みとスピードに参加者は目が釘付けになっていました。

デザート工場のヨーグルト製造ラインでは原料の配合、撹拌、発酵、パックまでの工程を間近で見学しました。出荷待ちをしているCO・OPヨーグルト50のその膨大な量に、参加者は驚きと感動でいっぱいでした。

交流会では、製造および営業に携わる方々と意見交換を行いました。牛乳、ヨーグルトに対するこだわりや、地域の酪農を大切にする想いをたくさん伺うことができました。

基礎知識の学習の様子の写真
牛乳とヨーグルトの試食をしているイメージ

基礎知識の学習後に牛乳とヨーグルトの試食を行ったことで、味や製法の違いがよくわかりました

受入検査の様子の写真
受入検査の様子の写真

受入検査で合格した生乳だけを受け入れ、清浄や殺菌などさまざまな工程を経て最後の検査で合格した製品だけが出荷される。その各工程で使う設備は、手入れが行き届いて銀色に輝いていました

翌日は、榛名酪連に生乳を供給している長壁(おさかべ)牧場を訪問。ここでは300頭を飼育し、日に約5.5トンの生乳を生産しています。概要説明の後、牛舎と搾乳工程を見学。作業手順とその理由を具体的に身振り手振りで説明するその姿からは、酪農への熱い想いが伝わってきました。

牛舎の写真
牛舎の写真

よく清掃され新鮮な風が吹き抜けるようにするなど、工夫のこらされた牛舎で、牛たちは繋がれることなく飼われています。「ローラ」という名前の乳牛で、搾乳の準備作業や健康状態の点検のデモンストレーション。乳首の消毒、搾乳のための乳頭への刺激、乳腺炎の対策やその処置など詳しく説明いただきました

円安などの影響による飼料高騰、厳しい経営、生乳の価格が上がらず廃業する酪農家も多くある中、長壁牧場ではさまざまな工夫を重ね、この局面を乗り超える施策を打っています。参加者は、地域に貢献すること、消費者に酪農への理解を広げることにも取り組んでいるその姿勢に感銘しました。

基礎知識の学習の様子の写真

長壁牧場にて「ローラ」も一緒に

「明るい笑顔とあいさつで迎えてくださった皆さんが、厳しい状況の中、志を持って頑張っている姿に、元気をいただいた」「牛乳という身近な商品が届くまでにこれだけ多くの人が関わり、さまざまな工程を通っていることがわかった」「牛への愛情が一つ一つ身にしみて感じられた」「私たちもフードチェーンの一員としてがんばりたい」「群馬の酪農を買い支えたい」「品質、衛生管理、健康管理などいろいろな面で手間をおしまない。すばらしい」の感想とともに、今回参加した組合員・役職員の誰もが "おいしく飲んで、食べて、地域から日本の農業を応援"することを胸に、2日間の視察・交流を終えました。

コープネットグループは、フードチェーンの一員として、地域の一員として、地域の食文化を大切する、地域の農業を応援する地産地消に取り組みます。

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