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農薬(回答)

Q:2-1.なぜ、農薬を使うのですか?
A:農薬は、生命力の弱い農作物を害虫や微生物、雑草から守るために使用されています。

現代の農作物は収量や味覚、栄養を向上させるために品種改良されていますが、一方で植物としての生命力は弱くなっています。
農作物の収量や品質に悪影響を及ぼすものは、害虫や微生物、雑草です。害虫が農作物を食べてしまう、微生物によって病気になってしまう、雑草が茂って農作物に栄養が回らなくなってしまうことで、収量や品質に悪影響を及ぼします。 農薬は、生命力の弱い農作物を害虫や微生物、雑草から守るために使用されています。

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Q:2-2.農薬を使った農産物は安全なのですか?
A:生産者が適切に農薬を使用している限り、健康への影響はありません。

からだへの悪影響が発生するかどうかは、体内への摂取量によって決まります(参考:Q1-1Q1-3)。
農薬は、体内に取り入れても、一定量までは影響を示しませんが、その量を超えると影響の度合いが大きくなっていきます。
どのくらいの量なら体に影響を与えないのか、その量は農薬ごとに異なります。それぞれの農薬に「健康に影響を及ぼさない量」、つまり「許容量」があり、それらは科学的に評価されています。
農薬は、「健康に影響を及ぼさない量(許容量)」(参考:Q1-5一日摂取許容量)を基に使用量が決められているので、生産者が適切に農薬を使用している限り、健康への影響はありません。

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Q:2-3.農作物の残留農薬基準はどのようにして決められているのですか?
A:食品ごとに残留農薬の基準値が決められています。

農薬は、その効果を発揮したあと徐々に分解し、なくなっていきますが、収穫までにすべてがなくなるとは限らないため、食品をとおして、農薬をからだに取り込んでいる場合があります。農作物などに残った農薬を「残留農薬」といいます。
農薬は農作物に散布したときから残留量は減少していきます。使用基準では「収穫日○日前まで」と散布できる日を決めて、農薬の残留基準以下で収穫できるように設定されています。
様々な食品からの農薬の摂取量の総計が一日摂取許容量(ADI)(参照:Q1-5)の8割を超えないこと、個別の食品からの短期的な摂取量が急性参照用量(ARfD)(参照:Q1-6 )を超えないことを確認した上で、食品ごとに残留農薬の基準値が決められています。

なお、残留農薬基準とは、管理が適切に行われているかを判断する目安であり、その食品を食べて健康に悪影響が出るか否かの目安ではありません。

例えば、「自主検査の結果、○○産のタマネギから殺虫剤イミダクロプリドが残留基準値(0.07ppm)を超える0.15ppm 検出しました。」という発表があった場合を考えてみましょう。

イミダクロプリドのADIは0.057mg/kg 体重/日です。
今回検出したイミダクロプリドの濃度は0.15ppm です。


⇒ 体重50kg の人で計算すると、毎日19kg のタマネギを生涯食べ続けても健康への影響はありません。
〔0.057×50÷0.15=19(kg)〕
⇒ 体重20kg の子どもで計算しても、毎日7.6kg のタマネギを生涯食べ続けても健康への影響はありません。
〔0.057×20÷0.15=7.6(kg)〕 実際は、7.6~19kg のタマネギを毎日食べ続ける事は不可能です。そのため、通常食べている量だったら健康影響はないということです。

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Q:2-4.わたしたちは毎日の食事からどのくらい農薬を摂取しているのですか?
A:健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)を、大きく下回っています。

厚生労働省は、国民が日常の食事を介して食品中に残留する農薬をどの程度摂取しているかを把握するため、一日摂取量調査を実施しています。
調査の結果、実際の摂取量は、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)(参照:Q1-5)を、大きく下回っています。

〔参考〕厚生労働省 食品中の残留農薬等

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