平和の大切さを次世代につなぐ
熊﨑ウクライナ、ガザ・イスラエル人道危機のための募金も実施しました。日本の人たちも本当に人ごとじゃなく、我がこととして平和に対する関心が高まったのではないでしょうか。

根本核廃絶運動を続けてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が、2024年のノーベル平和賞を受賞しました。最初は被爆者として被害者だった人たちが、サバイバー、生き抜いた人になり、今はピースビルダー、平和をつくる人になりました。たくましさと再生力を持つ姿に感銘を受けました。
国連では9月26日を「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」と定めています。これは日本にとって次世代につないでいかなければならない重要な日です。平和の大切さをつなぐことは、SDGsが達成された後の世界にもとても大切です。
熊﨑全国の生協は、平和活動「ピースアクション」に取り組んでいます。コープデリグループの組合員も広島、長崎、沖縄で行われるピースアクションに毎年参加しています。最近では、テレビのニュースなどを見て関心を持った学生が1人で申し込むことも少なくありません。こういった若い世代に平和をつないでいくことも、生協の役割だと思います。
根本ウクライナやガザのすさまじい破壊の映像ばかりが伝わってくる中で、やはり平和があってこそくらしが成り立ち、くらしはまた平和を支えるというコインの表と裏みたいな関係だと一般の方々も感じているのではないかと思います。2025年は戦後80年の節目の年でもあります。若い力はとても重要です。
熊﨑平和も含め、次世代につないでいく大切さは、ビジョン2035でも掲げています。“「ともに」の力で、笑顔の明日を”は、コープデリグループだけでなく、さまざまな組織・団体とつながって、地域の課題と環境や平和などの地球規模の課題に向き合い、次世代に笑顔が続く社会の一翼になりたいという想いを込めました。
私たちは理念の中に、豊かなくらしの基盤に平和は欠かせないもの。くらしを守る生協だから平和活動をしていく想いを込めています。その理念を大切にし、国際協同組合年の出発点にできたらいいと思います。
根本国連も同じです。2つの世界大戦を経て生まれた組織で、今年80年になります。大変幅広い課題に取り組んでいる組織ではありますけれども、一番の存在理由はやはり平和です。2025年は世界にとって大切な年です。非常に重要な年に、国際協同組合年が定められたと感じています。
熊﨑最後に生協は助け合いの組織であると同時に、学びの組織でもあることをお伝えしたいです。人は学ぶと責任が芽生えます。学ぶことが、1人ひとりの行動を変えることにつながるのです。学びを大切にし、よりよい社会にしていくために、ともにの力で協同組合ならではの価値を発揮したいと思います。
根本さきほど国連がメディアとネットワークを作っているお話をしましたが、生協の場合、組合員さんや組合員さんが持つネットワークで多くの人とつながることも大切になりますね。
持続可能な社会の実現のために、ぜひ、連携していきましょう。
熊﨑2025国際協同組合年を迎え、私たちの活動がより多くの人々と、ともに学び、成長する機会となることを願っています。平和で笑顔あふれる未来を次世代に繋げるために、ともに力を合わせていきたいと思います。
本日は貴重なお話をありがとうございました。