コープデリグループの事業と活動へのご協力・ご支援に、心より御礼申し上げます。
コープデリグループでは、持続可能な社会の実現に貢献するため、2021年に「SDGs重点課題~2030年までの長期目標と中期方針~」を定め、「未来へつなごう」をスローガンに取り組みを進めています。理念・ビジョンとSDGsの目指す方向は同じです。私たちは協同組合の特徴と強みを生かし、事業と活動を通じて課題の達成を目指します。
2025年は国連が定めた「国際協同組合年」です。協同組合は、SDGsを達成する上で重要なステークホルダーと位置付けられています。こうした中、2025年5月に「国際協同組合年に当たり協同組合の振興を図る決議」が国会で採択されました。「協同組合はよりよい世界を築きます」をテーマに、協同組合の価値を広げてまいります。
世界各地での紛争の激化、自然災害の発生、物価高など、私たちのくらしを取り巻く環境は厳しさを増しています。こうした中、2024年に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞されました。会員生協では、核兵器廃絶を求める署名や地域の戦跡巡りなど、さまざまな平和活動を進めています。2025年は被爆・戦後80年。平和の尊さを再確認し、活動を次世代に受け継ぐ取り組みを広げてまいります。
2024年の能登半島地震・豪雨災害では、組合員の皆さまよりグループ全体で7億円を超える募金をお寄せいただきました。全国の生協からの募金と合わせ、被災者への支援に役立てられています。被災地で奮闘するコープいしかわへの職員派遣を継続し、今後も支援を続けてまいります。
この50年で、主食であるお米の生産が減少しています。お米に限らず、食料自給率の低迷や資材高騰、気候変動、後継者の不足など、日本の農畜水産業を巡る状況は厳しさを増しています。安全で安定した食品供給を実現するには、何より生産者が安心して生産できる環境が不可欠です。コープデリグループでは、生産者の想いやこだわりを知り、生産者を応援する取り組みを進めています。これからも持続可能な生産と消費の実現を目指し、SDGsの達成に貢献します。
コープデリ連合会は、これまで積み重ねてきた会員生協との連帯を基盤に、会員生協の事業・活動を支え、より強靱なコープデリグループの構築を目指します。生産者・取引先の皆さまのご協力のもと安定調達に努め、事業と活動の総合力で組合員のくらしに貢献します。行政・諸団体の皆さまとのパートナーシップを大切に、「ともに」の力で笑顔の明日を迎えられる社会を目指してまいります。
2025年6月
コープデリ生活協同組合連合会
代表理事 理事長 熊﨑 伸