ごあいさつ

コープデリ連合会理事長 熊﨑 伸

 

  2024年6月に開催された会員生協の通常総代会・連合会通常総会にて、コープデリグループの10年後のありたい姿をあらわす「ビジョン2035」が承認されました。これは約2年に渡り、組合員からたくさんのご意見をいただき、職員同士が未来を語り合いながら策定されたものです。2035年に目指す姿への共感と生協への期待、生産者支援や次世代のくらしを思いやる気持ちなど、寄せられた多くの想いを大切に、グループ530万人の組合員と2万5,000人の職員がともに掲げるビジョン2035の実現を目指します。

  2024年1月に発生した能登半島地震では、石川県を中心に甚大な被害をもたらしました。コープデリグループでは緊急支援募金に取り組み、組合員から5億円を超える善意をお寄せいただきました。全国の生協からの募金と合わせ、被災された方々への支援に役立てられています。また、被災地の生協であるコープいしかわの配達事業を支えるため職員を1年間派遣するとともに、被災された方々を応援するメッセージをお届けするなど、被災地域の復興をさまざまな形で支援しています。これからも助け合いの組織として、被災された方々に寄り添った支援を続けてまいります。

  組合員のくらしと地域社会に貢献し続けるためには、職員がイキイキと働き続けられる職場づくりが不可欠です。コープデリ連合会は、職員1人ひとりの多様性が尊重され、安心して働き続けられる職場づくりを進めるため、「健康経営」を推進することを宣言。2024 年3 月に「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されました。これまでの取り組みに加え、健康でやりがいを持てる職場づくりにさらに取り組むことで、職員の成長と組織の成長につなげます。

  世界的な気候変動は、食料の調達に大きな影響を与えています。コープデリ連合会は、これまで積み重ねてきた会員生協との連帯を基盤に、会員生協の事業・活動を支え、より強靱なコープデリグループの構築を目指します。生産者・取引先の皆さまのご協力のもと安定調達に努め、事業と活動の総合力で組合員のくらしに貢献します。行政・諸団体の皆さまとのパートナーシップを大切に、「ともに」の力で笑顔の明日を迎えられる社会を目指して、これからも歩みを進めてまいります。

2024年6月

コープデリ生活協同組合連合会

代表理事 理事長 熊﨑 伸