エピソード67未来への道しるべ
2026年7月23日 UP
長野県に住む
広島訪問に先立ち、6月に事前学習として地元・長野の
8月には広島で、現地ガイドとともに今も残る戦跡や慰霊碑を訪ね歩いた。名前が分かる約800人を含む、およそ7万人分の引き取り手のない遺骨を安置する「原爆供養塔」に手を合わせた陽愛さんは、「戦後80年たっても家族の元に帰れないなんて、どんなにつらいだろう」と胸が痛んだ。一方で、復興のために国内外から多くの支援があったこと、毎年世界中から手紙や千羽鶴が届くことを聞き、希望も感じた。「みんなに助けられて今の広島、日本があって、被爆の歴史を知る人がたくさんいる。心強く思いました」
全国の小中高生が集まった「子ども平和会議」では、それぞれが事前学習で学んだことを発表し、平和について話し合った。「改めて『平和とは?』って考えると難しかったけれど、毎日ご飯が食べられて、安心して眠れて、自由に遊べて学校にも行ける。そういうくらしが平和だと私たちは考えました。大事なのは、私たち世代が戦争を知ること。戦争の話は怖いけれど、恐ろしさを分かっていないと同じことを繰り返すと思います」
伝えることの大切さを、陽愛さんは家族からも学んだ。陽愛さんが生まれる前に亡くなった曽祖父母は、生前つらい記憶を話していた。それを母が文字や音声で残してくれたおかげで、満州での生活や生々しいシベリア抑留の体験を実感することができたのだ。
「全世界の人が、物事を争いで解決しようとせず、許し合い、分かり合えたら」と願う陽愛さん。将来の夢は、途上国で子どもたちを支援すること。小学生のときに、アフガニスタンなどで病や貧困に苦しむ人々に寄り添い、用水路を建設した医師・
illustration:Maiko Dake
※このお話は、実際にあったコープに関わる人と人との交流を取材し、物語にしています。登場する人物の名前は仮名の場合があります。






