エピソード50信頼される喜び
2024年11月21日 UP

山口さんはコープに勤めて31年。5年前からは、コープデリ
おすすめの商品として選ばれたのは「国産かぼちゃ(
5月に行われた産地見学・学習会には、県内の宅配センター職員や、ブロック委員※・組合員理事など76人が参加。種苗会社の人や生産者の話を聞き、実際に包丁で切って皮のやわらかさを体感したり、かぼちゃ料理の試食などを行った。これに茂原センターの代表として参加したのが山口さんだ。
「おすすめ商品がかぼちゃと聞いて、実は不安でした。この辺りは農家さんが多く、かぼちゃは買うよりもらうことが多いくらい。都会はともかく、この辺りではあまり買ってもらえないよね、と職員と話していました」
一方で山口さんには「絶対に盛り上げてみせる」という強い気持ちがあった。実はその産地見学・学習会にはもともと別の職員が行く予定で、山口さんは代理での参加だった。「私が行ったからダメだったなんて思われたくなかったんですよね」と笑う。宅配の配達担当者には、組合員の皆さんと直接話す機会の少ない生産者の代わりに、その想いを伝えるという大事な役割もある。後日、産直団体の一つである農事組合法人
結果は大成功。たくさんの人に九重栗を食べてもらい、喜んでもらえた。県内で生産と普及に力を入れていることを、多くの組合員の皆さんに伝えることができた。販売目標も達成できた。何より配達する職員と組合員との会話が弾み、多くの職員の笑顔を見ることができた。「配達から帰ってくる職員の表情が日ごとに明るく生き生きしてね。組合員さんに『あなたのおすすめだから注文した』『教えてもらっていなかったら買わなかった。またいいものがあったら教えてね』と言ってもらった、と楽しそうに報告してくれました。やっぱりみんな、自分がすすめた商品をなじみの組合員さんに喜んでもらえるのがうれしいんですね」と振り返る。

「こういう言葉をいただけるのは、普段のコミュニケーションがあってこそ。信頼される喜びは大きいですね」と山口さん。「組合員さんに喜んでもらえて、生産者さんへの応援にもつながって、本当に良かった」
コープの宅配の良さは商品だけでなく、注文する人と届ける人の間に生まれる会話や信頼にある。関わる人の笑顔を想像して食べるから、いっそうおいしい。
※組合員の皆さんや地域の方々の多彩な参加の場が広がるように、活動のコーディネーター役となる組合員
illustration:Maiko Dake
※このお話は、実際にあったコープに関わる人と人との交流を取材し、物語にしています。登場する人物の名前は仮名の場合があります。
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