お米の状況と今後のお届けについてコープデリ宅配

2025年4月28日

いつもコープデリ宅配をご利用いただき、誠にありがとうございます。

この間、お米の抽選や値上げなどで、組合員の皆さまに大変ご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。お米をとりまく国内の状況や、今後のコープデリ宅配の取り組み
についてご報告いたします。

【Q】ニュースで「市場に流通しているお米が少ない」と聞きましたが、なぜですか?
【A】長期的な要因と、おととしから今年にかけての短期的な要因があります。
①需給バランスの変化:<br />
1人あたりのお米の年間消費量は、1960年代と比べると半分以下に。お米の生産量もそれにあわせて年々減らしているため、少しの不作でも市場に影響が出やすくなっています。

②2023年の米不足:<br />
2023年は夏の猛暑と雨不足が続き、とくに米どころと言われる地域での被害が大きく収穫量が減りました。品質にも影響し、精米時に白米にできる量がさらに減りました。

③2024年の特需:<br />
コロナ禍後のインバウンド客による外食需要が急増。あわせて、夏に南海トラフ地震臨時情報が出され、備蓄するご家庭が急増。一年で最も在庫が少ない8月に一気にお米の購入が増えて品薄になりました。

④2024年産米の前倒し消化:<br />
2024年の秋、新米が出て米不足が解消されたかに見えました。しかし、新米を早くからたくさん食べているということは、つまり1年かけて消費する予定で作ったお米を、1~2カ月前倒しで消費しているのです。

⑤生産者からの販売先が増えた:<br />
通常「生産者→JAや経済連などの集荷業者→米卸し→量販店や生協→消費者」へと米が渡ります。今年は、生産者がインターネットで直接販売、ふるさと納税返礼品へ出荷、業者が生産者から直接購入といった新たな流通が増え、取引価格が上がり、集荷業者に米が集まっていません。

そこで‥<br />
市場のお米流通不足の解消と価格を抑えることを目的に、7月まで毎月備蓄米が放出されることになりました。備蓄米は他の米と区別されず「複数原料米」=通称ブレンド米の原料として流通します。

お米をはじめ、農産物を作るコストは上がっています

私たちの生活の中でも様々なものが値上がりしているように、生産者が負担する『肥料』『燃料』『輸送費』『機械のメンテナンス費』といったコストが高騰しています。

とくに米農家さんの生産コストは長年、買取価格に反映できず、相場で取引がされてきました。

そのためお米の値段が安かった数年間は、苦しい状況の中農業をされており、生産量を減らしたり跡継ぎがおらず廃業したりするケースが増えています。日本の主要な農業従事者の平均年齢は、68.7歳と高齢化が進行しています。(2023農林水産省調査)

コープデリ宅配のお米の供給方法について

コープデリでは組合員の皆さまにお米をなんとかお届けできるよう、昨年秋から調達に努めてきましたが、2024年産米については前年の7割ほどの確保に留まっています。

この限られたお米の在庫を、秋以降の新米が出揃うまでつなげるために、現在、抽選での供給とさせていただいています。組合員の皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何とぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

<お米の在庫の減り方イメージ>の図
【Q】連続で落選しました。どうやって抽選しているのですか?
【A】ご期待に添えず申し訳ございません。抽選は、商品ごとの当選数を曜日の偏りがないよう割り振ったうえで、無作為・自動で行っています。
無作為抽選と当選数のイメージ図

商品ごとに在庫数が異なるため、商品によって当選率には差があり、当選しにくいお米もあります。

当選率の図

当選数を少しでも増やすために

産直米や銘柄米は、今から増やせないため、国産の「ブレンド米」を追加で調達いたしました。7月初旬頃まで毎週ご案内していますので、抽選ではありますが一度お試しいただけると幸いです。