CO・OP産直たまごの目玉ニュース

2021年11月15日

「CO・OP産直稲穂のみのりたまご」は、誕生から10周年をむかえました!

「稲穂のみのりたまご」誕生

日本人の主食である「お米」の消費低迷が叫ばれて久しいですが、それに伴い日本の食料自給率も低水準で推移し、お米を生産してきた地域にとっては農地の荒廃が深刻な問題となっています。

そのような現状を目の当たりにして、「日本の食料自給率向上と減反によって荒廃が進む日本農業を再生したい」という岩手ファーム・中村会長とコープデリ連合会の理念が一致したことによって誕生したのが、飼料米を10%給餌した卵「稲穂のみのりたまご」です。(平成21年=2009年5月~)

「東日本大震災」の危機を乗り越えて

「稲穂のみのりたまご」の出荷量が順調に伸長していた最中、「東日本大震災」が発生し、飼料危機から「稲穂のみのり」の供給も一時的に停止を余儀なくされました(※)。

それでも、地域の応援、コープデリ連合会を始めとした取引先の支援もあり、2011年5月末には、コープPB商品「COOP稲穂のみのりたまご」として復活をとげました。

※商品規格に合致した飼料が滞った期間は「COOPピンクたまご」として供給

取り組みの定着・拡大

平成21年(2009年)では、約30ha・160t/年だった飼料米の作付面積・収穫量は、平成30年(2018年)には約150ha・900t/年に拡大しました。この間、地域農家の方々、取引先との連携を強化し、食糧自給率や飼料米、田んぼの役割についての勉強会や田植え・稲刈り実体験を通した農家との交流を実施しました。

また、群馬県(トマル)からの供給も加わり、「稲穂のみのり」を使用した温泉たまご、ゆでたまごといった加工品にも派生しています。

将来のために

新型コロナウイルス感染拡大は私たちの生活を一変させました。これまで当たり前に流通していた食糧や家畜の飼料も、新型コロナウイルスの感染拡大で供給網が停止することや価格が高騰する懸念が発生しました。こういった環境の変化から、食糧自給率は私たちがより真剣に向き合わなくてはいけない課題となっています。

また、SDGsへの認知度が高まる中、地域に根差す田んぼの役割も高まっています。田んぼは様々な生物の住処となっており生物多様性に貢献するとともに、保水機能を有していることから近年多発している大雨による洪水被害の軽減・防止に役立ちます。

※参考:クボタのたんぼ(株式会社クボタ)

このように「COOP稲穂のみのりたまご」は、安全・安心な商品を安定的に供給することはもちろん、食べて「日本の地域・環境・未来を応援する卵」としてこれからも組合員様の食卓充実に貢献します。

田植えの写真
毎年5月中下旬に開催される飼料米の田植え体験(2020年、2021年はコロナ禍により中止)
田んぼにはお米を作るだけではなく、生物多様性の維持や保水の役割もあります

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毎年9月下旬から10月上中旬に開催される飼料米の稲刈り体験(2020年、2021年はコロナ禍により中止)

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秋には稲穂がきれいに色づきます

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生産者、養鶏業者、コープデリが一体となって食糧自給率の向上に取り組んでいます

コープデリ生活協同組合連合会 ページの先頭へ