東日本大震災以降に開始したコープデリグループの放射性物質検査への取り組みについてお伝えします。
![]() |
●3月11日 東日本大震災 ●コープデリ商品検査センター ●日本生協連 「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査開始」 ●ホームページ 自主検査結果のお知らせを開始 |
---|---|
![]() |
●4月1日 放射性セシウム新規格基準施行 ●コープデリ宅配: コープデリグループの放射性物質自主検査のお知らせチラシ発行 ●コープデリのお店: コープデリグループの放射性物質自主検査のお知らせ開始 ●コープデリ連合会と会員生協は、協同組合の助け合いの精神にもとづき、組合員・消費者の暮らしを守るとともに、被災者支援と復興支援に取り組むことを表明 ●コープデリ連合会と会員生協は、福島第一原発事故にともなう、「食品汚染問題に関する要請書」「放射能汚染問題に関する要請書」を政府に送付 |
![]() |
●東日本大震災から3年目をむかえるにあたって ●9月~12月土壌スクリーニング・プロジェクト(農地を対象に、水田・畑1枚ごとの放射性物質を測定)に、コープデリグループからも職員を派遣 |
![]() |
●コープデリ連合会と会員生協は、政府の「エネルギー基本計画」の閣議決定に対する声明文を政府に送付 |
![]() ![]() |
![]() ●コープデリ商品検査センター ●放射性物質自主検査の方針を更新 |
コープデリ商品検査センターでは、放射性物質検査において試験所能力を認める国際規格「ISO/IEC17025試験所認定」を取得しました。これからも検査精度が保証される放射性物質の自主的な検査を継続して行っていきます。
放射性物質の検査は、どのタイミングで飛び出すかわからない放射性セシウムをつかまえて測定するので、検査精度の高いといわれているゲルマニウム半導体検出器で10回測定しても10回とも同じ測定値とは限りません。『測定誤差』が生じてしまいます。
では、どのようにして検査の精度を保証するのでしょうか?
それがISO/IEC17025です。ISO/IEC17025は、「測定の“確かさ”」を確認することなのです。測定データの変動を小さくするための仕組みをつくり、その結果、測定データの変動がどれくらいあるのかを計量学的・統計的に処理して、「測定データの確かさ」(裏をかえせば「測定の“不確かさ”」)を算出し、検査精度を保証します。ISO/IEC17025で認定された試験所は、国際的なルールに従って測定精度を評価することにより、その中身の透明性・整合性が確保できます。その結果、ISO/IEC17025に認定された試験所は、世界に通用する試験結果を出す能力があると認められるのです。
ISO/IEC17025の認定取得で、検査結果の妥当性を実証・証明できる仕組みをつくることができました。これは検査にかかわる部門としては重要でありますが、組合員をはじめとするフードチェーンに関わる人たちに対し検査結果の説明責任を果たすということでは 当たり前とも言えます。
認定を取得することで、生産者と一緒に食品安全に取り組み、組合員により安心して商品を購入していただけることを目指し、今後 も努力し続けます。
また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックはコープデリ連合会のエリア内で開催されます。これまでともに放射性物質問題に取り組んできた生産者の方たちが国際規格による検査結果を求められた際に、私たちコープデリ商品検査センターでの検査結果によって、生産者に自信をもって国際的にも農作物の安全性が証明できること、その手助けをしたいという想いからISO/IEC17025認定取得に取り組んできました。
これからも生産者とともに、食品安全に取り組んでいきたいと思います。