放射性物質問題へのコープネットの対応について
放射性物質に関してのQ&A

組合員の皆さまは、今回の事故が人の健康にどの程度、そしてどのような影響があるのかについて不安な思いをされていることと推察されますが、政府・行政機関による事実の公表に基づき、客観的で冷静な対応をされますようお願いいたします。
この間、生協にいただいた組合員の皆様からのご質問などをもとに、特に不安をもっていらっしゃる事項についてQ&Aを作成いたしましたので、以下ご紹介いたします。

※放射線、放射能、食品中の放射性物質についてのQ&A(日本生活協同組合連合会)
http://jccu.coop/food-safety/qa/pdf/qa03_03.pdf(PDFファイル:約4メガバイト)

※「食品と放射能Q&A」(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/jisin/index.html#m02

1.政府の指示により一部食品の出荷制限がなされていますが、その内容は?
各自治体による検査の結果、規制値を超えた放射能が検出された農産物等について、検査の結果が基準値を下回るまで、当面の間、出荷されないこととなりました。

2012年3月15日現在において、出荷制限されているのは、
  • 福島県産(全域)
    牛肉(但し県の定める出荷・検査方針に基づき管理される牛を除く)、
    イカナゴの稚魚(コウナゴ)
  • 福島県産(一部の地域(市町村別)のみに指示)
    原乳、
    ホウレンソウなどの非結球性葉采類、キャベツなどの結球性葉采類、カブ、ブロッコリーなどのアブラナ科の花蕾類、たけのこ、こごみ、うめ、原木シイタケ(露地栽培)、原木シイタケ(施設栽培)、キノコ類(野生に限る)、原木ナメコ(露地栽培)、ユズ、クリ、キウイフルーツ、ヤマメ(養殖を除く)、ウグイ、アユ(養殖を除く)。
    イノシシ肉、クマ肉、
    米(平成23年産)
  • 福島県産以外
    お茶(一部の地域のみに指示) : 茨城県、栃木県、千葉県、神奈川県、群馬県
    牛肉(全域。但し県の定める出荷・検査方針に基づき管理される牛を除く) : 宮城県・岩手県・栃木県
    原木シイタケ(露地栽培)(一部の地域のみに指示): 茨城県・千葉県・栃木県・宮城県
    原木シイタケ(施設栽培)(一部の地域のみに指示): 茨城県・栃木県
    原木クリタケ(露地栽培)、原木ナメコ(露地栽培) : 栃木県(一部の地域のみに指示)
    イノシシ肉 : 茨城県・栃木県(全域、但し県の定める管理される肉を除く)
    シカ肉 : 栃木県(全域)
2.コープネットで扱っている商品はどうなるのでしょうか?
コープネットとしては、国の出荷制限や摂取制限の指示や地方自治体の出荷自粛指導に基づき、該当地域の指定された商品について取り扱いの中止を行っております。
3.規格基準値を超えてしまったものを食べても大丈夫なのですか?
食品衛生法の規格基準値を超えた食品は、出荷停止の扱いとなり、市場に出回らないようになっています。もしそれを摂取してしまったとしても規格基準値は厳しい値になっており、健康に影響を与えかねない値より、かなりの幅が設定されています。
4.コープネットが扱っている商品については、独自の自主検査をしていますか?
今回の福島原発事故による放射能汚染の問題は国家的な非常事態であり、国をあげてこの危機的な状況への対応がなされておりますので、行政機関が行うモニタリング検査に協力をし、その結果に対して機敏な対応をすることがコープネットの基本的対応です。
しかしながら、原発事故の収束もまだ不透明で、半減期の長いセシウムなどの放射性物質の残留問題などもあり、組合員や消費者の皆さんの不安は解消しておらず、今後も長期的な対応をしなければならない状況であり、コープネットとしては、組合員さんに安心して利用していただけるように、行政のモニタリング検査を補完し、行政対応が適切に行われていることを確認することなどを目的に、必要な放射能自主検査を日本生協連とも協力し実施しております。
また、引き続き広報・学習を通じて組合員さんへの正しい情報提供に努めていきます。
あわせて、国に対しては、消費者の不安に応えるために、適切なモニタリング調査の強化と正確でわかりやすい情報提供の強化を求めています。
5.どのような品目を検査するのですか?配達された商品が心配なので個別に検査をしてくれるのですか?
取り扱っている商品全ての検査(全品・全量検査)は物理的に不可能ですし、全アイテム毎の事前検査も信頼できる検査精度が保証された検査法によって実施することは不可能です。
組合員の皆様に安心していただくための商品情報ということでは、行政に対してモニタリング検査の強化を要請し、継続的に実施され消費者にわかりやすく情報公開されていくことが重要と考えますが、現時点では組合員の皆様の不安が増大していることから、安心してご利用いただくために、組合員の皆様の利用が多くかつ放射能への不安度の高い食品(米、農産品、肉、魚、水、牛乳、たまご、乳幼児用食品など)を中心に優先順位をつけて放射能自主検査を行っております。
なお、組合員個人からの検査のお申し出については、検査体制の制約があるため、申し訳ありませんがお断りせざるを得ません。
6.検査結果について公表はしていますか?
コープネットとしての放射能自主検査は、公的に認証された検査機関でないこと、自主検査だけで汚染の全体像の把握や安全性の判断はできないこと、あくまでもサンプリング検査のひとつであり、検査データの一人歩きなどの懸念もあることなどから、検査結果の公表については、検査品目と規格基準値に対してどの程度であったかという範囲で情報を公開しています。
なお、万が一、規格基準値を超えることがあった場合は、生産者・メーカーに連絡し、更に詳しい検査の実施と必要な対応を取るよう要請します。さらに、追加の検査(別検体)においても規格基準値を超えた場合は参考データとして行政機関に報告します。
7.自主検査の結果はどのような状況ですか?
2011年6月20日~2012年3月27日で、3,338検体の検査を実施し、暫定規制値を超えるものはありませんでした。「検出せず(検出限界値未満)」が全体の99%を超える状況で、低いレベルとなっています。
8.原発から離れた場所においても放射線が観測されていますが、大丈夫なのでしょうか?
現在測定されている範囲の放射線量では、長期的にも短期的にも健康影響が出るレベルではありません。(文部科学省は毎日1時間毎に各地で測定し結果を公表しており、検出量は低下し続けています。また、各行政のホームページでも放射線量の測定結果についてお知らせしていますのでご参照ください。)

文部科学省のホームページアドレス
http://www.mext.go.jp.cache.yimg.jp/

9.水道水は飲んでも大丈夫ですか?
測定値が指標を超過した場合、1.指標を超えるものは飲用を控えること、2.生活用水としての利用には問題がないこと、3.代替となる飲用水がない場合には、飲用しても差し支えないこと、とされています。
なお、3月22日以降各地に出されていた水道水の乳児への摂取制限はコープネットエリアでは3月27日までに全て解除されました。福島県を含めて、2011年5月10日以降、乳児または一般における摂取制限を行っている水道事業はありません。
10.「放射線」「放射能」「放射性物質」これらの違いは何ですか?
「放射線」とは放射性物質(セシウム137など)の崩壊に伴い、放出されるエネルギーを持った粒子又は電磁波のことです。「放射能」は、放射線を出す能力です。その能力を持つ物質を「放射性物質」といいます。
一般に放射能漏れとは、放射性物質漏れのことであり、放射線をだす放射性物質が原子力施設の外へ漏れ出すことです(食品安全委員会Q&Aより)。
つまり、放射性物質が放射線を出す能力が放射能ということになります。
11.「ベクレル」と「シーベルト」はどうちがうのですか?
「ベクレル(Bq)」とは、放射能の強さを計る単位であり、単位時間に原子核が崩壊する数を表したものです。
「シーベルト(Sv)」とは、人間が放射線を浴びたときの影響度を示す単位です。
人への健康影響を計る単位としては、シーベルトを使います。ベクレルからシーベルトへ換算する式があり、ベクレルに実効線量係数を掛けて計算できます(詳細は食品安全委員会のHPに記載あり)。

<参考資料>

食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_genshiro_20110316.pdf(PDFファイル:389キロバイト)

消費者庁
http://www.caa.go.jp/