



たっぷりの甘さと適度な酸味、
コクのある味わいが人気の理由
栽培に適した環境の中、愛情たっぷり育てられています。
長い日照時間と豊富な地下水に恵まれて
「とちおとめ」は1996年、栃木県で開発されました。粒が大きくて甘みが強く、適度な酸味とコクのある味が特徴です。パクッとかじると、やわらかな食感の後、口の中にたっぷりの果汁が広がります。
栃木県はいちごの生産量日本一。JAはが野が生産するいちごは、県内生産量の約3分の1を占め、出荷するすべてがとちおとめです。JAはが野の小島良則(おじまよしのり)さんは、「この地域は日光連山が雲を止めてくれるので晴天が多く、日照時間が長いんです。さらに周辺を流れる那珂(なか)川や鬼怒川のおかげで地下水も豊富なんですよ。地下水は平均水温が約15℃と安定しているので、畑への水やりだけでなく、冬にはハウスを温めるためにも活用しています。これらの恵まれた環境のおかげで、いちごの栽培が盛んになったんです」と話します。
長期間の収穫を可能にする生産者の技術と愛情
いちごのヘタが取れないように、指の腹で優しく収穫
とちおとめは現在、10月から翌年の5月までの長期間、収穫ができます。「いちごは本来、涼しく、日の短い時期に花芽をつくります。だから夏の夜間、温度を下げた『夜冷庫』に入れて成長を促して、秋から収穫できるように調整するんです」と話すのは、JAはが野の生産者・国府田厚志さん。「特に気を遣うのは苗を育てる8月の1カ月間。花芽をつけさせるためにも大事な時期で、夜冷庫から朝9時に太陽の下に出して夕方5時に夜冷庫にしまう、という作業を毎日繰り返すんですよ」。
収穫は、開花から約40日後。国府田さんは「収穫はいちごの状態、天候、気温などを考えて、組合員さんに届いた時に熟度がちょうどいいように日々管理しています。寒い1、2月はゆっくり育つので、特に味がのっておいしいですよ」と胸を張ります。
また、土にはもみがら、微生物といった有機物を入れ、環境変化に左右されない強い土壌を作っています。「効果はすぐ目に見えるものではないけれど、おいしさに繋がっていると信じてやっています。こういうことを地道に続けていくしかないと思うんです」。国府田さんのいちごに対する真面目な思いが伝わってきます。
おいしいいちごのためみんなで協力
おいしいいちごの出荷に励んでいるJAはが野。コープとは約15年の付き合いがあり、互いに協力して産地交流や出荷の工夫などに取り組んでいます。JAはが野の小島さんは、「コープデリ宅配の小粒いちごの場合、パックにラップをかけた包装形態だとお届けの途中でこぼれ落ちてしまうことがあります。そこで、JAはが野ではふたのある専用のパックを作ったんです」と、話します。
また、JAはが野では6年前にいちごのパッケージセンターを開設し、それまで生産者が自ら行わなければならなかった選別作業を受託できるようにしました。「たくさんの量を出荷している生産者にとって、選別は大変な作業です。いちご作りに専念してもらいたいと、センターを作りました」と、小島さんは話します。
「みんなで力を合わせて頑張っています。ぜひ私たちのいちごを味わってください」。日本一の誇りを持ち、産地全体で取り組んでいる様子が伺えました。
JAはが野 パッケージセンター
小島良則さん
JAはが野で使用している小粒いちごの専用パック



