おいしさ探訪

おいしさ探訪 使いたいときに、必要な分だけ使える便利もの。もうすぐ20周年の、コープのロングセラー パラパラミンチ (株)コープネットフーズ IQFセンター(埼玉県桶川市)

このほかに、マルイ食品、コープミート千葉などでも一部製造しています

佐藤大樹副センター長の写真

できたてのパラパラミンチを手にする佐藤大樹副センター長。「合びき肉で麻婆豆腐を作るのがオススメです」

使いたいときに、必要な分だけ使える便利もの。
もうすぐ20周年の、コープのロングセラー

そぼろ丼の写真
フローフリーザーの内部の写真

フローフリーザーの内部。下から強く吹き上げる冷風で、ひき肉が庫内に跳ね上がります

便利なだけじゃない。“おいしさ”の秘密

 ひき肉を一粒一粒、パラパラに冷凍したコープのオリジナルひき肉、「パラパラミンチ」。工場をのぞいてみると、トンネル型の冷凍機の中、ひき肉がベルトコンベヤーの上でパラパラ飛んだり跳ねたり。まるで肉の粒が踊っているように見えます。「これはフローフリーザーといって、ベルトに空いた穴からマイナス30℃近い冷風が吹き出しているんです。ひき肉の一粒一粒を浮き上がらせて、一気に表面全体から内部まで冷却します。ひき肉に加工された肉が庫内を通過して出てくると、おなじみのパラパラミンチの出来上がりです」と話すのは、コープネットフーズ桶川IQF※センター、佐藤大樹(ひろき)副センター長。
「フローフリーザーは、一般的にミックスベジタブルやシーフードミックスなどのバラ凍結商品向けに使用されています。これを食肉業界に持ち込んで、バラ凍結のひき肉の製造に生かしたのが、われわれなんですよ」
 パラパラミンチは、独自に開発した商品だけに、当時の担当者たちは試行錯誤を重ねながら相当苦労したといいます。「まず、肉を細長くひくところ。通常は解凍した原料肉を一気に直径3ミリメートル程度に細長くしますが、この商品の場合はいったん直径15ミリメートルくらいに大まかにひいてから、丁寧に混ぜ合わせ、そのあとで直径約3ミリメートルに仕上げるんです。2段階に分けることで、無理に肉をひっぱったり削ったりして細胞を破壊することなく、うまみと歯ごたえの残ったひき肉に仕上がります」
「ひき肉を細長くひいたら短く裁断します。実は、この作業がパラパラミンチのポイント。最初のころは、コンベヤーやミキサーなど、それぞれの機械のスピードがかみ合わず、うまくカットできませんでした。今のひき肉のサイズにカットできるようになるまでには、たくさんの失敗があったんです」と、佐藤副センター長は話します。
※「Individual Quick Frozen(個別急速凍結)」の略で、いわゆる「バラ凍結」のこと

機械と目視で二重点検

佐藤副センター長の写真

佐藤副センター長

 原料肉をセットしてから計量・包装まで、製造ラインはすべて自動化されています。生産工程の合理化と衛生面への配慮から、人手をほとんどかけないラインを構築。品質検査に関しても、金属や骨の混入、重量など基本的なチェックは全て機械が行い、パッケージの汚れやムラのような機械では追いきれないところは人間が目視でチェックするという体制をとっています。
「パラパラミンチが世に出たのは1992年の5月。組合員さんの『便利で手軽に使えるひき肉が欲しい』という声をもとに開発されました。さらにおいしくて便利な商品をめざして、改善していくのが私たちの仕事。ここが使いづらい、といったご意見などもぜひお寄せください。これからもさらに満足いただけるパラパラミンチをお届けできるようにがんばります」。佐藤副センター長は、力強く話してくれました。

パラパラミンチができるまで

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マイナス15℃以下で入荷した一固まり5キログラムの冷凍肉を、マイナス3~4℃の作業しやすい温度に解凍した後、大まかに裁断します。

パラパラミンチができるまで(1)
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裁断された肉をしっかりと混ぜ合わせた後、直径約15ミリメートルに粗くひきます。

パラパラミンチができるまで(2)
3

さらに混ぜ合わせて、直径約3ミリメートルのひき肉に。ベルトに薄く広げ、かくはん機で、ひき肉を細かく裁断します。

パラパラミンチができるまで(3)
4

トンネル型のフローフリーザーで、急速冷凍。ムラなく、一気にパラパラミンチに仕上げます。

パラパラミンチができるまで(4)

パラパラミンチは解凍してから

パラパラミンチは、冷凍のまま加熱すると肉の中の水分が蒸発して肉が硬くなってしまいます。おいしく調理していただくために、お皿に薄く広げ、ラップをかけて冷蔵庫内でゆっくりとお肉がしんなりする程度まで解凍してから調理することをおすすめします。

【広報誌2012年1月号より】

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