産地視察・交流のとりくみについて
生産者と組合員とともに進め、「生産」「消費」についての知識と理解を広げる取り組みの一つです。2009年度は9産地を訪ねます。
参加する組合員、役職員は、産地の特徴や生産者の苦労などについて理解を深め、そのことをより多くの組合員・職員に広げていきます。産地との信頼関係の充実を図り、フードチェーンをより強めていきます。
- 2009年8月27日~28日 JAようてい(北海道)19人参加
- 2009年9月1日~3日 JAたいせつ・JAふらの(北海道)15人参加
- 2009年9月16日~17日 JA佐渡(新潟県)16人参加
- 2009年10月18日~19日 JAいわて花巻、岩手ファーム(岩手県) 50人参加
- 2009年10月29日~30日 ゴールド農園(青森県) 12人が参加
- 2009年11月17日~18日 JAにしうわ(愛媛県)12名参加
- 2010年2月9日~10日 JAふくおか八女(福岡県)19人が参加
2009年8月27日~28日 JAようてい(北海道)19人参加
JAようていは札幌の南西部に位置し、羊蹄山を囲むようにエリアが広がっています。コープネットにはじゃがいも、たまねぎ、にんじんを出荷しているほか、「CO・OPきたあかりコロッケ」や店舗インストア総菜のポテトサラダに使用する「キタアカリ」を生産しています。
じゃがいもやにんじん、大根の選果場やたい肥工場、土壌の分析センターなどの視察のほか、雨の中、泥だらけになりながらじゃがいもの収穫を体験。懇親会では青年部の若い生産者の皆さんと話し、お互いの理解を深めました。
じゃがいもが変色するのを防ぐ照明、形状センサー・空洞センサーなどによる厳密な選別、生産者単位までトレース可能な集荷のしくみなどを知りました。
2009年9月1日~3日 JAたいせつ・JAふらの(北海道) 15人参加
「CO・OPななつぼし」の産地の1つ、JAたいせつは、米の大産地です。1戸あたりの田んぼは平均9ヘクタールで、これは本州の農家平均の10倍にもなります。種子、栽培管理、GAP点検や集荷・保管までJAが一元的に行なっています。広大な田んぼや、農薬削減のとりくみの一つ、種籾をお湯で消毒する施設を見学しました。また、北海道立上川農業試験場も視察し、明治以来、北海道の気候にあった品種改良の並々ならない努力を学びました。
JAふらのでは、たまねぎ、じゃがいも、にんじん、米、メロン、スイートコーンなどを生産。農薬・肥料を減らした循環型農業に取り組み、GAP点検にも積極的。にんじんジュースなどの加工事業にも熱心です。野菜の選果場と巨大な貯蔵庫、堆肥製造施設を見学しました。CA貯蔵庫は、空気中の酸素・窒素・二酸化炭素の濃度を調整し、青果の呼吸を最小限にして出庫までの長期間、鮮度を保つものです。広大なたまねぎ畑も見せていただきました。
2009年9月16日~17日 JA佐渡(新潟県)16人参加
佐渡で生産されるコシヒカリの約10分の1が「CO・OP 新潟佐渡コシヒカリ」として、コープネットを通じて組合員に届けられています。
田んぼの中にそびえ立つ高さ40メートルのサイロの最上部には、「コープネット指定」の看板。

佐渡では朱鷺が住む環境に優しい農業を進めようと、島をあげて「生きものを育む(生物多様性)農業」を積極的に進めています。視察団は、田んぼで餌をついばんでいる朱鷺に出会うこともできました。
今回の交流の中で、魚が水路と田んぼを行き来できるよう、生産者や、JA、行政(佐渡市)の皆さんといっしょに「魚道」を設置しました。また、田んぼの生きもの調査でも、たくさんのメダカが確認できました。
2009年10月18日~19日 JAいわて花巻、岩手ファーム(岩手県) 50人参加
2008年5月から取り組みを始めた、「お米そだちのみのりぶた」(飼料用米による産直豚肉生産事業)。その飼料用米の産地であり、コープネットの「CO・OP 特別栽培米岩手ひとめぼれ」を生産している産直産地でもある「JAいわて花巻」。
JAいわて花巻では、5月に田植えを行った飼料用米の稲刈りを体験しました。夕食は、JAいわて花巻の集会所で、お米の生産者をはじめ、豚の生産者、JA全農など、「お米そだちのみのりぶた」にかかわるさまざまな人が参加しての交流会となりました。
翌日は、お米の貯蔵施設と「お米そだちのみのりぶた」を食肉加工する「岩手畜産流通センター」を見学。
また、飼料用米を使用した、「稲穂のみのりたまご」の産地、盛岡市の「岩手ファーム」では、生産者の食料自給率に貢献する熱意と取り組みを学ぶとともに、養鶏場とパック詰め施設の優れた衛生管理の様子を見学しました。
2009年10月29日~30日 ゴールド農園(青森県) 12人が参加
コープネットグループで販売している「葉取らずりんご※」の産直産地、(有)ゴールド農園を訪れ、産地視察・交流を行いました。
青森県は日本一のりんごの生産地で、日本で生産されるりんごの半分以上を占めています。中でも、ゴールド農園のある弘前市は最大の産地。岩木山の火山灰土壌や適度に冷涼な気候など、りんご栽培に適した環境に恵まれています。
今回の産地視察・交流では、りんごの選果場やジュースを製造する加工場、りんごを保存する貯蔵庫などを視察したほか、りんごの甘い香りが漂う園地で、赤く色づいたりんごの収穫を体験しました。
※「葉取らずりんご」とは・・・「葉摘み」作業を行わず、自然の状態で果実を熟させて育てるりんごです。葉を残すことで養分が多く実に送られ、霜や暑さからも実を守るのだそうです。このおかげで蜜がしっかり入り、有袋りんごより糖度が約1.5度高くなります。
今回の産地視察・交流に参加した組合員理事とコープネットグループの役職員、ゴールド農園の皆さん
早くから光センサーを導入し、出荷前にりんご内部の変色をチェック。品質・点検強化に取り組んでいます
産地を訪れた10月は、収穫の最盛期。参加者はりんごの香り漂う園地で収穫を体験しました
りんごの表面に残る葉っぱの影こそが、太陽の恵みをいっぱい受けて育った「葉取らずりんご」の証です
2009年11月17日~18日 JAにしうわ(愛媛県)12名参加
みかんの産地であるJAにしうわを訪れ、産地視察・交流を行いました。JAにしうわ管内は愛媛県の西南部に位置し九州に突出した45キロメートルの長さを有する日本一の佐多岬半島と、その基部の2市1町からなります。JAにしうわは10箇所の専門農協が集まり設立し、今回はその中の日の丸・真穴・川上地区に伺いました。
真穴地区ではみかんの園地の他、共同選果場も視察しました。糖度や酸度を測定する機械によってみかんが選別され品質のチェックが行われていました。
JAにしうわのみかんは3つの太陽で生産されているという話を伺いました。太陽の光、海の反射光、みかん園の石垣からの反射光の3つです。この3つの太陽のおかげで、にしうわのみかんは甘く、ジューシーなみかんになります。
こんなにも美しい環境で、生産者の方々は毎日、作業をされていますが、後継者問題や地球温暖化など、みかん生産にはさまざまな苦労があります。しかしその中でも、消費者である私たちにおいしくて質の良いみかんを作る努力がされていることを学ぶことができました。

太陽の光をあびて輝くみかん

みかん畑の高台から望む宇和海

参加者と生産者の皆さんとともにみかん畑の前で

選果場で、みかんは光センサーを通り、糖度、酸度のチェックがされます
2010年2月9日~10日 JAふくおか八女(福岡県)19人が参加
JAふくおか八女は福岡県の南部に位置し、東部は大分県、南部は熊本県と接しています。主な農産物はいちご、茶、電照菊、ぶどう、みかんなどで、コープネットではいちご、梨、キウイフルーツ、デラウェアなどを取り扱っています。
いちご(あまおう)やたけのこ、ミディトマトの収穫体験のほか、共同選果場やたい肥工場、土壌や残留農薬の分析センターなどを視察。懇親会では、青年部の若い生産者や女性部の皆さんとお互いの思いを語り、理解を深めました。
生産者の一人、溝田正忠さんは「八女のため、地域のために魅力ある農業にしたい。子どもたちが後継ぎになりたいと思える農業をしたい」と熱く語ってくれました。
たけのこ掘りを体験。12月から収穫が始まり、最盛期には1人で1日に500キログラムを掘るそうです
いちごのパッケージセンター。生産者の作業軽減と品質向上に貢献。収穫の翌々日には組合員に届きます
八女は全国でも有数の高級茶の産地。なだらかな山肌に広がる茶畑は、昭和40年代に造成されました。80年以上、茶葉が収穫できるそうです
手作りの昼食でもてなしてくれた、JAふくおか八女の女性部の皆さんと。「生産者と消費者の距離を縮めるためには、お互いが努力しなければなりません。今回見たこと聞いたことを多くの組合員さんに伝えてほしいです」(久保薫JAふくおか八女副組合長)

