理事長のご挨拶

コープデリ連合会理事長 土屋 敏夫

 

景気回復基調が続くとの見方がある一方で、相次ぐ商品価格の値上げや医療・介護保険の窓口負担増、社会保障への不安などから個人消費は停滞し、消費者・組合員の暮らしは厳しさを増しています。

流通小売業では、高齢化や人口減少によるマーケット規模の縮小といった厳しい環境のもと、Eコマース市場の急拡大、食品宅配サービスの相次ぐ参入をはじめ、大手チェーンの新規出店、コンビニエンスストア・ドラッグストアでの食品・生鮮品の強化など、業態の垣根を越えた競争が激化しています。

このような情勢の中、コープデリグループ1都7県7会員生協の2017年度合計事業高は5,428億円となり、組合員数は485万人を超えることができました。「ビジョン2025第2期中期計画(2017~2019年度)」では、「組合員に選ばれる事業をつくり、多様な参加を広げ、コープのファンを増やします」を基調としています。コープデリならではの特徴ある商品、新たな価値観の商品開発で独自性・差別化を図るとともに、エシカル消費・フェアトレード商品の拡大、持続可能な農畜水産業に貢献する産直の取り組みを前進させ、さらに高いステージでの「ファンづくり」を推進します。

地震や台風、集中豪雨、大雪など、毎年のように発生する自然災害は、事業に大変な影響を及ぼしています。あらためて、災害時の危機管理体制を強化いたします。また、深刻な人手不足は健全な事業継続を脅かすものとなっています。人材の確保と育成、労働環境の改善は喫緊の課題です。着実な成長に向け、経営環境の変化に対応した事業構造の見直しを図ります。

2015年、国連は持続可能な世界を実現するために「持続可能な開発目標(SDGs)」を採択しました。コープデリグループは、協同組合を含む民間セクターの一員として、行政・他団体と連携し、消費者問題、貧困・格差の課題、環境、福祉、地域の課題に積極的に関わっていきたいと考えております。

コープデリ連合会は、組合員の皆様のくらしに寄り添い「食卓を笑顔に、地域を豊かに」を目指し、コープのファンづくりを進めます。安心してくらせる地域社会づくりに積極的に参加し、地域になくてはならない存在となれるよう取り組んでまいります。

2018年6月16日

コープデリ連合会

理事長  土屋 敏夫